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【管理番号】y8604-sr
【商品名】 歌川芳虎 新板栄寿百人一首 双六
【年代】 江戸幕末~明治期頃
【形状】 1枚
【サイズ】 49.5cm×71cm
【商品詳細】
紙本木版彩色刷少オレシミ少ヤブレ少痛補修有。
※肉筆物ではありません。木版画です。
時代経年による多少の劣化もございますので、写真を良くご覧になってご入札ください。
歌川芳虎(うたがわよしとら)
生没年不詳。江戸末期~明治中期の浮世絵師。俗称永島辰五郎、あるいは辰之助、辰三郎。一猛斎、孟斎、錦朝楼などと号した。歌川国芳の門人で、天保(1830~44)ごろから作画を開始。安政5(1858)年ごろ師と不和になり破門され、嘉永2(1849)年の錦絵「道外武者御代の若餅」では徳川家康を風刺したかどで処罰される。錦絵、版本挿絵と幅広く活躍し、明治初年には人気絵師のトップクラスに上る。国芳風の武者絵や、3代豊国を継承した錦昇堂版の役者大首絵が優れている。最も活躍したのは維新前後の目新しい風俗を描いた横浜絵、開化絵の分野で、作品点数も多いが、質的には濫作の弊をまぬがれていない。
絵双六(えすごろく)
一枚の紙を線描きでいくつにもくぎり、それにさまざまな絵を描き入れたもの。江戸時代に登場しておもに子供の遊びとして流行し、現在でも行われている。古制の盤双六を源流としながら、子供向きに作り変えられたもので、一つの賽を振り転がし、絵に描かれた「振り出し」から賽の目の数だけ進んで、「上がり」へ早く着くのを勝ちとする。最初は宗教的な名目双六(仏法双六)で、それが浄土双六となり、さらに娯楽性を加えて野良双六、道中双六系のものが相次いで現れた。江戸中期以後には錦絵版画の興隆に伴って絵双六が発達、振り出しから上がりまで順々に回って進む回り双六や、飛び双六といって賽の目の数によっていくつもの区画を飛び越えたり、また逆戻りしたりする変化を加えたものもでき、子供の正月遊びの道具となった。絵双六からは多くの種類が派生したが、浄土双六のなかから怪異の図だけを抜いて構成した化け物双六の最古のものといわれる「なんけんけれど化物双六」が1731年(享保16)正月吉日上梓となった点からみて、このころから正月の遊戯に用いられてきたと思われる。現在でもこれらの絵双六系のものが正月の遊びとして親まれ、テレビ、漫画などに題材をとったマスコミ双六に人気がある。 浄土双六は、絵双六の最初のものといわれ、江戸初期に仏法の名目を初心の僧に教えるためにつくられた。それ以前に、文字で示した名目双六というものがあり、それからこの絵双六となったらしい。南、無、分、身、諸、仏の六字を刻んだ賽を振り、紙に描いた南閻浮州を振り出しに、仏に止まると上がりとする。この系統に野良双六がある。浄土双六に描かれた菩薩の絵が野良(郎)歌舞伎の俳優の姿に変わったもの。ほかに名目双六系統に、官職累進の模様を教える官位双六、野良双六の一種で人形見せ物などを絵の題材としたおででこ双六などがあった。道中双六は、東海道五十三次を扱った回り双六の一つで旅双六ともいい、貞享年間(1684~1688)浄土双六に倣ってつくられた。江戸を振り出しに京で上がる仕組みで、絵双六の代表的なものとして人気を集めた。
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